- 精神看護の勉強をしたいけど、何を読んでいいかわからない
- これから精神科に転職することが決まったけど、不安だから勉強しておきたい
という精神科初心者の方に向けて、おすすめ本を3冊紹介します。
この3冊を読めば、精神看護の全てがわかる!という簡単な世界ではありませんが、非常に分かりやすく読みやすい良書ばかりです。
私は精神科看護師として急性期病棟に勤務して5年目になりますが、この3冊は愛読しています。
それでは見ていきましょう。
①精神科の薬がわかる本

1冊目は「精神科の薬がわかる本」です。
精神科では知らない人はいない良書です。
精神科は薬物療法がメインなので、薬の知識がないとアセスメントが出来ません。
頭に入ってこない参考書が数多くある中、姫井昭男先生の本書は、精神科の薬物療法のおさえるべきポイントをわかりやすく書かれており、頭にスッと入ってきます。
薬だけではなく、疾患についても理解が深まるので、入門書に最適です。
精神科の看護師は必ず読むことになる本ですので、迷ったら本書を購入することをおすすめします。
精神科は新薬が次々と出ているので、最新版を購入する方が絶対にいいです。
✔精神科の薬が容易に理解できる
✔医療者だけではなく当事者の方にもおすすめしたい一冊
②統合失調症急性期看護マニュアル
2冊目は「統合失調症急性期看護マニュアル」です。
口コミにもあるように、「患者さんをイメージできる」「実践で役立つ」本です。
精神科看護師であれば、本書の「精神構造」モデルと「保護膜」の考え方は必ずおさえておきたいところ。
状態別のケアプランが具体的に書かれており、多くの事例を取り上げています。
ぜひ、現場で患者さんと照らし合わせながら読み進めてみてください。
目に見えない精神構造がイメージしやすくなります。
✔直感的に統合失調症急性期の精神構造がわかる
✔内容が具体的ですぐに実践で使える
③他科に誇れる精神科看護の専門技術 メンタルステータスイグザミネーション Vol.2
3冊目は「他科に誇れる精神科看護の専門技術 メンタルステータスイグザミネーション Vol.2」です。
精神科看護師は他科の看護師と同様に、客観的データを得て、そのデータに基づき、専門知識を使いこなして推論し、適切な臨床判断をしていくことが大事です。
それを行うための技術がMSE(メンタルステータスイグザミネーション)です。
本書を導入する病院が増えれば、間違いなく精神看護のレベルは上がります。
さらっと読めるものではありませんが、時間をかけて習得することが出来れば、看護記録・チーム医療の質の向上に役立つことは間違いありません。
MSEシリーズはVol.1とVol.2に分けられていますが、どちらから読んでも問題ありません。
このVol.2は
- セルフケア
- 薬物療法
について書かれています。
ここまで詳しく薬物動態が解説された本はないので、辞書のように使うこともできますね。
本書が物足りなく感じることはないと思いますよ!
ちなみにVol.1は
- 精神医学的病歴
- 精神症状
- 心理的反応
について解説されています。こちらもおすすめです。
まとめ
本記事では【精神科看護師が読むべきおすすめ本3選】ということで3冊紹介しました。あれ、4冊紹介し
入門書として最適なのは
- 精神科の薬がわかる本
- 統合失調症急性期看護マニュアル
そして少し慣れてきた方は③のMSEシリーズを読んでみてください。
精神科は身体科と比べて【目に見えない世界】と言えます。掴み所がなく、答えが明確にないことも多々あります。
だからこそ、自分の知識を深め、より良い『ベター』を探求する姿勢が求められます。
それが精神科の面白さでもあります。
ぜひ今回紹介したおすすめ本を臨床に活かしていただけたらと思います。
必ずあなたの役に立つと思います。
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